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第1回GEMBAサロンを開催しました

GEMBAモノヅクリエキスポの準備も着々と進んでいる中、こまつものづくり未来塾のもう1つの大切な取り組み、GEMBAサロンの記念すべき第1回を10月1日(金)に開催しました。

2カ月に1回程度の頻度を目安に、さまざまな分野の専門家の方をメンター(講師)に招きながら、ものづくり未来塾の参加メンバーの方が自社の技術を使って現在開発中の商品や今後挑戦したいことなどをディスカッションし、地元でものづくりをする人同士の業界を越えた繋がりとアイディアの源泉を紡ぎ出そうという場、GEMBAサロン。

今回は、株式会社オリジナークロスジャカードの荒木重晶さんと、小松製瓦株式会社の西野隆志さんがプレゼンターとなり、自社の新たな挑戦や想いなどをメンターや参加者の皆さんとともにディスカッションしていきました。

第 1 回プレゼンター
荒木重晶さん(オリジナークロスジャカード株式会社
西野隆志さん(小松製瓦株式会社

第 1 回メンター
新木伊知子さん(一般社団法人 金沢クラフトビジネス創造機構 理事・事務局長)
高畠勝彦さん(株式会社プロスペラゴ代表取締役社長)
松島大輔さん(金沢大学融合学域教授)

何かをはじめるときに大事な、お金のはなし

はじめに、本サロンの趣旨説明や本サロンに参加している事業者のみなさんや、今回のメンターのみなさんと簡単な自己紹介をしてから、小松商工会議所の坪田豊和さんより、小規模事業者持続化補助金について解説していただきました。

短い時間の中であったものの、審査の中で見られるポイントを実例を交えてわかりやすくお話しいただきました。折り返しに入った今年度ですが、まだあと数回は募集があるそう。気になっている方は要チェックです。

B to B から B to C へ。今まさに過渡期の事業のディスカッション

今回メインでお話しいただいたプレゼンターのお二人のうち、オリジナークロスジャカード荒木重晶さんからはこれから、まさに挑戦しようとする B to C 事業のお話しをしていただきました。自社の現状のビジネスモデルや新型コロナウイルスによってもたらされた大きな影響、コロナ禍をきっかけに見つめ直した事業の新たな道筋、「中間素材」であるテキスタイルの会社が、B to C事業を行っていくためにどうしていこうと考えているか、自社製品や現在収集中の参考にしたい他業種の製品などもズラリと並べ、そこからいかに新たな可能性を生み出していこうとしているかについてもご紹介いただきました。

プレゼンの後は各メンターの皆さんや、参加者の皆さんからの質問やフィードバック。

メンターの方々からは実際にすぐにも売り上げに繋がりそうなアイディアや販路について、より付加価値をつけるためのアドバイスなどをいただき、業種は違えど同じく「中間素材」である九谷焼の素地をつくる宮吉製陶の陳宮吉さんからは、共通する課題や自身が抱える難しさなどの感想も。

異業種が交わるGEMBAサロンならではの意見交換となりました。

県内唯一の企業に課せられた課題とそれを乗り越えるためのディスカッション

2番目のプレゼンターは小松製瓦西野隆志さん

石川県内唯一の瓦の製造工場である小松製瓦では、日本の住宅需要の潮流に押されて屋根瓦そのものの需要が減っている現状をお話しされるとともに、今、瓦の会社としてどんな可能性があるか、参加者の皆さんから意見を伺っていきました。

県内唯一の瓦屋として地域の気候風土が反映されてきた屋根瓦という建築文化を守りたいという思いとともに、ライフスタイルや文化そのものが変わりつつある今、事業を続けていくためにも新しいビジネスモデルも模索したい、という課題と直面している西野さん。

参加者やメンターからは瓦としての素材を活かし、山口県の瓦そばを事例にあげながら、調理道具などに転用できないかという意見や、地域の資源を用いたサスティナブルなコミュニケーションのあり方など、さまざまなアイデアが生まれました。

次代につなぎたい、ものづくりへの情熱

少し予定時間をオーバーしての終了となってしまったのですが、業種は違えどものづくりへのみなさんの熱気や溢れ出るアイデアは止まりません。

GEMBAサロン自体がお開きになっても、引き続きメンターの皆さんや異業種の方と意見を交わし合う様子があちこちで見られ、小松の伝統工芸やものづくり産業を次代に繋いでいきたいという気概を感じる時間となりました。

次回はGEMBAモノヅクリエキスポが終わったあとあたりの開催を検討しています。次回以降、GEMBAサロンでプレゼンターとしてお話しされたい方は運営までお申し出ください。ご連絡お待ちしております。

こまつものづくり未来塾 実行委員会

About:GEMBAサロン
2カ月に1回程度の頻度を目安に、さまざまな分野の専門家の方をメンター(講師)に招きながら、ものづくり未来塾の参加メンバーの方が自社の技術を使って現在挑戦中の商品や今後挑戦したいことなどをディスカッションする場。
同業者だけでなく他業種の方とも意見を交わし、多種多様な目線からさらなるアイディアや今後の戦略について構想を深めていく。

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